日本沈没

30年ほど前には大ブームを起こした小松左京原作

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

の再映画化!?
ある意味「北京原人」「デビルマン」を超えたかも!?
スマップの草薙君が出ているというだけで見なければいけなくなりました。邦画は
セカチュウ」以降興行収入は伸びているようですが、作り手のレベルは最低ラインも
守れていないものが多いように感じます。
1.各シーンのつながりを無視しているため、いかにも別日程で撮影した映像を並べ替えた
だけというのがバレバレでストーリーに入っていけない。それ以前にシナリオもひどすぎ
トレンディドラマかアニメのシナリオしか書いたことのない人が書いた印象。各シーンで
それらしい台詞がはまっているだけで。登場人物の描き方は中学生か高校生が考えたのでは
と思わせる幼稚な内容になってしまっている。政府関係者の言動、対応なども「そんなやつは
おらんやろ(by こだまひびき)」連発です。
・どんどん日本全体が沈没しているはずなのに港のシーンでは全然水位があがってない。のには
さすがに驚きました。
「交通網」が遮断されているはずの状況で草薙演じる「小野寺」は実家に気軽に戻ったり
・次のシーンでは柴崎コウのいるレスキュー隊の現場にふらりと現れたりと思うと洋上の
潜水艇に乗っていたり自由自在です。


2.1.の理由にもなっているがご都合主義のストーリー展開が多すぎる。
ストーリーは全作と違いラストは「田所博士」が沈没を止める「N爆弾作戦」を指揮します。
マントルプレートを爆弾でひきちぎるという「超荒業」です。この作戦を実行するために世界
各国から地中に爆弾を埋め込むボーリングする船を借りてくるのですが、なぜか起爆させるために必要な話になっている深海潜水艇は手持ちの1台と最終的に小野寺が特攻する「展示用になっていた旧式の潜水艇1台、乗り組む乗員も1名しか用意されていない。最終的にアルマゲドン
のように自分を犠牲にして日本を助ける展開にするためなのでしょうが、これはあまりにもひどすぎます。